読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

頬杖ついて考える

ちょっとした出来事から掘り下げて考えてみる

「若者のクルマ離れ」をどう語るか

 

久々の更新。

 

特段面白いトピックではないですけど、この記事について少しだけ。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

データにもとづいて、いわゆる「さとり世代」の若者たち、あるいは「若者の消費離れ」といわれるような若者の動向が紹介されています。

 

ここで、参照されているデータである「日本自動車工業会『2015年度 乗用車市場動向調査』」の結果を見てみましょう。

http://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/pdf/2015PassengerCars.pdf

 

記事中では、59%の若者(注:学生を除く、20代以下)が車を買うつもりがないという調査結果について取り上げられていました。

 

調査結果のp.101を見てみると、買うつもりがないと回答した人たちが示した理由の中で最も多かったのが「買わなくても生活できる」でした。

 

「買わなくても生活できる」と回答した人を居住地域別で見てみると、首都圏が46%で地方圏が35%となっています。

 

このデータを見る限りでは、公共交通機関の発達の具合によって車の購買意欲が異なると考えることができます。

 

その意味では、「若者は消費を嫌うから云々」といった発想から、「若者のクルマ離れ」を語るのは難しそうです。

 

ある人の社会的背景から生じる結果(例:「都市圏に住んでいるから車は買わない」)を、ある人の性向から生じる結果(例:「節約志向だから車は買わない」)として解釈するのは間違ってるよね、というお話でした。